2009年1月24日土曜日

私にとっての神-2

一口にいうと、人の生き方を考える上で倫理や道徳というものがありますが、現実世界の不条理さや過酷さに本当に対処するには、これだけでは不十分だろうという事です。 

実際にはその人の境遇によるのでしょうが、この命は一度きりでいつか必ず死ぬという現実や、いくら進化しても他の生命を食物として摂取し、あるいはエネルギーを奪い合う生存競争の中で生きているという現実を目の前にしたときに、目の前の現実だけを元に作り上げられたうわべの倫理や道徳にどれほどの価値があるのか?それに従わない事がそんなに悪いことか? たとえば、極端な話、牛や豚を殺して食べているのに人を殺すのがそんなに悪いことか? 現に正義の名のもとに戦争で多くの人が殺されている。 このような不可思議な世界に生きるには、単なる、倫理や道徳といった一見科学的な理屈を超えた、深い生きる指針を求めるのは、自然という以外にないように思うのです。

私の高校時代の物理の先生が、「科学は、物質的な真理を求める学問だが、人文系の学問や宗教というのは、人間の生き方を考える学問であって、扱う対象が異なる。 したがってアプローチが異なるのは当然で、人文系の学問や宗教に非科学的という非難はあたらない。」という意味の事を言われました。

そのときは、言葉として、「確かにそうだな」と思いましたが、まだまだ子供で、自分自身の人生に真正面から向かっていたわけではなく、本当の意味でわかっていた訳では無いように思います。

50歳の節目を越えた今、自分の人生を振り返りながら、もう一度考えてみたいと思っています。

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